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ドラマ「この世界の片隅に」のあらすじ・キャストを紹介!すず役に松本穂香・周作に松坂桃李が出演

2018年7月15日

この世界の片隅に」の放送がいよいよTBSでスタートします。
(2018年7月15日からTBSで毎週日曜夜9:00)
すず役には3000人の中からオーディションで選ばれた松本穂香が周作役に松坂桃李が出演し、わきをたくさんの名俳優・女優で固めます。
原作は累計120万部を突破した漫画家のこうの史代の同名のマンガで、テレビで実写ドラマ化(連続)されるのはTBSがはじめてです。

この世界の片隅に」は、2016年11月12日に長編アニメとして映画化され日本国内63館で封切られた後、公開規模を徐々に拡大して累計400館を超え、上映が600日以上続く異例のロングランとなっていて、2018年7月現在も上映中となっています。
そんな大ヒット作がテレビで見れるのはうれしいですね。
すでに映画を見たり単行本で読んだ方もいるかと思いますが、作品の内容やみどころ、演じるキャスト等を紹介したいと思います。

◆作品の内容


「この世界の片隅に」は「戦争と広島」をテーマに描いた作品で、激しい空襲を受けた広島県の軍都・呉を舞台に戦争の全体像を描いたものですが、作品の内容は、のんびりしていますが明るいすずと、言葉数は少ないが優しい心と秘めた情熱を持つ周作が、結婚をして次第に家族になっていく物語です。
舞台は太平洋戦争中の広島県の軍港・呉(くれ)市。
18歳のすずが草津の祖母の家で海苔すきの手伝いをしていると、突然縁談の知らせがくる。急ぎ帰宅したすずが覗き見たのは、呉から来た北條周作という青年だった。
翌年2月、主人公のすずは18歳で、広島市から呉の北条家へ嫁ぎ、すずの新しい生活がはじまる。
嫁ぎ先の北條家で奮闘しながら、呉の街にも馴染んでいきます。
しかし戦況は悪化。配給も乏しく日々の生活に陰りがではじめます。
すずは持ち前のユーモアと生活の知恵で、食料に乏しい日々を乗り切り、次第に北條家やその近所の人々に受け入れられていく。

軍港の街である呉は1945年(昭和20年)3月19日を境に、頻繁に空襲を受けるようになる。
同年6月、時限爆弾により、すずは義姉の娘・晴美を目の前で亡くし、自らも右手を失ってしまいます。
郊外にある北条家も空襲が頻繁にくる。
その頃、広島から妹のすみが実家の広島に帰ってくるように誘ってくる。
周作との間柄もリンに対する嫉妬でギクシャクしていたので広島に帰ろうと決心するが、8月6日の朝、すずは北条家に残る意を固める。
結果、広島に投下された原爆の被害を免れることになる。
のち15日に日本は敗戦。最後まで戦うつもりだったすずは、正義の戦争と信じていた価値観が崩され「何も知らないまま死にたかった」と泣いた。

翌年1月。すずは広島市内で妹・すみと再会するも両親は他界していた。
すずはこの世界の片隅で自分を見つけてくれた夫の周作に感謝しながら、戦災孤児の少女とともに呉の嫁ぎ先に戻った。

◆みどころ


原作の「この世界の片隅に」は女性漫画家の「こうの史代」が「戦争と広島」をテーマに描いた作品であるが、累計120万部を突破した大ヒット作で、戦時中の広島県呉市を舞台に、暗くなっていく世の中に負けずに前を向いて生きる女性の姿を描いています。

ヒロインのすずはオーディションで選ばれた松本穂香、すずを支える夫・周作は松坂桃李が演じる。
すずが嫁ぎ、家族としての新たな生活を始める北條家の面々には、豪華実力派俳優陣が集結した。とある事情で嫁ぎ先から出戻ってきた周作の姉・黒村径子には尾野真千子が決定。また、周作と径子の父・円太郎には田口トモロヲが、同じく母・サンには伊藤蘭がそれぞれ決定した。

松本穂香と松坂桃李はこの作品に関して次のようにコメントしています。

松本「すごくステキな物語に参加できてうれしいです。戦争についてきちんと勉強して、私ができることを丁寧にやっていきたいです」

松坂「僕が最初に思ったのは、連続ドラマでやるんだ!ってことですね。この物語は舞台こそ戦時中ではありますが、さりげない日常が描かれていることに意味がある気がします。生活の中で感じ取れる幸せや笑顔になれる瞬間を伝えていきたいです」

松坂「松本さんはすずさんが持つ世界観にピッタリ。まとっている空気がすずさんそのもので…。あと話せば面白い内面の魅力があるのも似ているところかもしれないですね」

松本「松坂さんも周作さんに似ているんです。爽やかで優しくって頼りがいがあって。周作さんが松坂さんでよかったなと思います。周作さんはすずさんのことを優しく包み込んでくれる。視聴者の方は、周作さんがすずさんの夫でよかったなと思うはず! 言葉が多いわけではないけど大事なことはちゃんと伝えてくれるので」

松坂「すずさんも言葉が多いわけではないですが話をしていると、人となりが出てくる。同じような空気を持つ2人で話をして、夫婦の関係性をつくっていきたいと思います」

今回脚本は、かけがえのない日常を丹念に描くことに定評のある岡田惠和が担当されてますので、戦争という暗い時代が背景ですが、生きていることの意味やありがたさが感じられることでしょう。
昨今嫌な刃傷沙汰のニューズが多いなか、心が明るくなることでしょう。
また、物語の最後にすずが、「この世界の片隅で私を探してくれてありがとう」と周作に感謝しますが、二人がどのように夫婦の愛を演じるかが楽しみですね。

◆キャスト一覧


◆北條(浦野)すず – 松本穂香(幼少期:新井美羽)

主人公。1925年(大正14年)生まれ。広島市江波の海苔梳きの家に育つ。少女時代は、実家の仕事を手伝う傍ら尋常小学校に通学、高等小学校を卒業する。絵を描くことが好きだが裁縫は苦手。18歳時の昭和18年暮れに妹・すみと共に広島市草津にある親戚の森田家の仕事を手伝う最中、呉の北條家に嫁ぐ。働き者だが、おっとりした性格から時折小事件を巻き起こす。次第に物資が乏しくなる戦時下の生活に先行きの不安を感じつつも、夫や北條家の人々を愛し、また愛されながら、知恵と明るさで懸命に乗り切っていく。1945年(昭和20年)6月22日の空襲で右手を失う。人の機微に聡い一面もあり、白木リンと夫の関係性に気付いている。

すずを演じるのは約3000人の中からオーディションで選ばれた松本穂香
松本 穂香(まつもと・ほのか)は、1997年2月5日生まれの本作放送時21才。
大阪府出身。高校のころ、朝ドラ『あまちゃん』を見て憧れ、女優を目指した。

事務所は有村架純と同じフラームに所属。『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(2016)、続いて朝ドラ『ひよっこ』(2017年度後期)で有村架純と共演。同作の澄子役は大食いでコミカルな役柄もあり人気となった。

松本はインタビューの中で「すごくステキな物語に参加できてうれしいです。戦争についてきちんと勉強して、私ができることを丁寧にやっていきたいです」と発言したとおりに、松本は今作への出演が決まった後、広島へと直行。すずが生まれ育った江波や嫁ぎ先の呉を訪れ、“すずが生きた街”を五感で体験した。

そして、自らの生活を少しでもすずの暮らしに近づけるべく、普段から下駄を履いて歩いたり、大好物の洋菓子を一切食べないようにしたり、料理・裁縫を特訓したりと、すずに近づくために日々小さな努力を積み重ねているという。

ゴールデン帯連続ドラマ初ヒロインとなる松本穂香の、フレッシュな“北條すず”に注目だ。

◆北條周作 – 松坂桃李

すずの夫。呉鎮守府の軍法会議録事(書記官)。すずよりも4歳年上。
昭和18年12月、突然父親の円太郎と浦野家を訪れ、幼い頃に一度だけ会ったことがあるすずに結婚を申し込んだ。生真面目な性格で、親族ら周囲から「暗い」と言われるのを気にしている。
すずを愛し、彼女の絵描きの趣味にも理解を持っているが、すずが幼なじみの哲に淡い想いを抱いていることにうすうす気づいている。

ヒロイン・すずと手を取り合いながら、激動の時代を生き抜いていく夫・北條周作役は松坂桃李に決定。
演技力・演じる役の振り幅は同世代ナンバーワンと言っても過言ではない実力派俳優の松坂が、物静かで一見神経質に見えるが秘めた情熱と優しい心を持ち合わせるヒロインの夫・周作をどのように演じるのか、期待が高まる。

松坂桃李(まつざか・とおり)…1988年10月17日生まれの29才。20代最後の連ドラになります。2018年は朝ドラ『わろてんか』ヒロインの夫役、映画『娼年』主演、映画『孤狼の血』市役所広司とコンビの刑事役など活躍。TBSの連続ドラマ出演は、金曜ドラマ『TAKE FIVE~俺たちは愛を盗めるか~』(2013)以来で5年ぶり。日曜劇場枠への出演は初!

・松坂さんはインタビューの中で以下のようにコメントしています。
「僕が最初に思ったのは、連続ドラマでやるんだ!ってことですね。この物語は舞台こそ戦時中ではありますが、さりげない日常が描かれていることに意味がある気がします。生活の中で感じ取れる幸せや笑顔になれる瞬間を伝えていきたいです」

「演出の土井(裕泰)さんや岡田さんとまたご一緒できるのが本当にうれしいです。ただ、以前ご一緒させてもらってから何年もたっているので、緊張もあって(笑)。岡田さんの脚本は、言葉がセリフっぽくない! 何か空気をまとっているような感じで。演じる側としては試されているような気がしますが、そこを伝えていきたいです」

◆北條 サン(ほうじょう さん) – 伊藤蘭
周作の母(すずの姑)。足を痛めているため普段は自宅で安静にしているが、裁縫や精米など、家長の妻として出来ることを最大限頑張っている。優しい性格で、すずに対する言動も慈愛に満ちたものが多い。

◆北條 円太郎(ほうじょう えんたろう) – 田口トモロヲ
周作の父(すずの舅)。広海軍工廠十一空廠勤続の技師。かつてロンドン海軍軍縮会議のため一時解雇されていた。化学が専門のようで、蘊蓄を語り出すと止まらない。真面目かつ温和・冷静で、怒ることはほとんどない。

◆黒村径子 – 尾野真千子
周作の姉で、顔立ちは周作そっくり。元モダンガール。はっきりと物を言う性格で、何事もてきぱきこなす。ただし料理や手先の器用さを求められることが苦手で、炊事するごとに釜を焦がしてしまう。当時としては珍しい恋愛結婚して家を出ていたが、時計屋を営んでいた夫の病死後、その性格から嫁ぎ先とぶつかり折り合いが悪くなる。

◆その他のキャスト

水原哲 – 村上虹郎
刈谷幸子 – 伊藤沙莉
堂本志野 – 土村芳
浦野十郎 – ドロンズ石本
浦野すみ – 久保田紗友(幼少期:野澤しおり[44])
黒村晴美 – 稲垣来泉
白木リン – 二階堂ふみ
刈谷タキ – 木野花
堂本安次郎 – 塩見三省
浦野キセノ – 仙道敦子[45]
浦野要一 – 大内田悠平(幼少期:土屋慶太[44])
森田イト – 宮本信子

スタッフ (TBS)
原作 – こうの史代(ふみよ)
脚本 – 岡田惠和
音楽 – 久石譲
演出 – 土井裕泰 ほか
プロデュース – 佐野亜裕美
製作著作 – TBS

◆原作


漫画画の「こうの史代(ふみよ)」は、1968年9月28日に広島県広島市西区に生まれます。

代表作に『夕凪の街 桜の国』(2004年、双葉社)があり、こちらもNHKでドラマ化されることが最近発表されました。

原作の『この世界の片隅に』は、2007年から2009年まで漫画アクション(双葉社)で連載されていました。

2008年から200年にかけて全3巻で単行本として発刊され、2011年には新装して全2巻で発刊しています。

受賞
第8回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞
第9回手塚治虫文化賞新生賞

◆まとめ


この世界の片隅に』は漫画ではありますが、2018年7月現在、累計で120万部を突破したヒット作となっています。

2011年に終戦記念日の作品として北川景子さんが、すず役で北条周作を小出恵介が演じたドラマが放送されました。

2016年11月12日には、日本国内63館で封切られた後、公開規模を徐々に拡大して累計400館を超え、上映が600日以上続く異例のロングランとなっていて、2018年7月現在も上映中となっています。

こんなに上映が長く続くのは、戦争という暗い背景の中を、明るく、たくましく、そして懸命に生きる「すず」の姿にたくさんの方が共感されたのでしょう。